>>269
鱗から発展したふわふわの体表構造物は鳥類を輩出した恐竜の系統で生じた。
これがプロトフェザー。

一方、哺乳類の体毛はこれとは別に進化した。
哺乳類の祖先は単弓類(哺乳類型爬虫類)だったが彼等はどうも爬虫類のような
しっかりした鱗を持たないツルツルスキンだったようだ。
これの進化したものが体表の感覚器官、いわゆる洞毛を既に獲得していたとされ、
これが体毛の起源ではないかとも言われてる。

とにかく、爬虫類(鳥類含む)と哺乳類は
両生類から進化して陸上で産卵できるようになった小さなトカゲのようなのを共通祖先にする
言わば双子の兄弟なんだが、その兄弟でそれぞれ別個に体表にモコモコフワフワの構造物を得るものが生じたようだ。
(そして、そのフワフワを得たのは、恒温性があり直立歩行をする活動的な陸上の生き物達ばかり。そういう生き物には保温のための表皮構造は必須のようだ)
哺乳類側では早々に体毛を持たないものが滅んでしまったが、爬虫類側ではそれ以外のものも多くが現役。

サメと魚竜とイルカが体型が似ているように環境への適応という進化の結果、
それぞれ別の生物が似たような形や特徴を別個に備えることは珍しくない。
体毛と羽毛もそれだろうな。