『ヨーロッパにおけるイノシシの管理』
[PDF]【 http://www.wmi-hyogo.jp/publication/pdf/mono08/chapter_1.pdf
P10の「1-4.ヨーロッパにおける人とイノシシの軋轢の現状」に、
「イタリアやフランスでは、野生動物による農作物被害の70〜90%がイノシシによるものです」
とあります。また、
「イタリアでの被害の割合を示しており、被害の90%はイノシシによるものです。
肉食獣がいる状況においても同様です。イタリアにはオオカミが多数生息し、家畜に被害を与えています。
しかしオオカミによる被害は、イノシシによる被害に比べると信じられないぐらい低いものです。
イタリア中部のトスカーニ地方では大型の捕食者がいない地域では、イノシシは家畜にとっても問題動物となります。
例えば、イタリアのサルディニア地方では、子羊を捕食するイノシシがいます。オオカミのいない島では、
イノシシが最も大きな被害をもたらす捕食者となっています。」
ここに出てきますイタリアのイノシシは、イタリアのサルディニア地方では40kg未満
だそうです。
ですから子羊程度しか狩れないのでしょう。ニホンイノシシのオスは、80〜190kgですから家畜の
ヤギ・ヒツジの成獣でも捕食対象になり得ますね。