与野党の国会対策委員長が会談し、民進党などは、稲田防衛大臣が大阪の学校法人「森友学園」の籠池理事長との関係をめぐる国会答弁を訂正し、謝罪したことについて、「明確な虚偽答弁だ」として、大臣の辞任を求めました。
会談には、与野党7党の国会対策委員長が出席しました。

この中で、民進党や共産党など野党4党は、稲田防衛大臣が大阪の学校法人「森友学園」の籠池理事長との関係をめぐる13日の参議院予算委員会での答弁を訂正し、謝罪したことについて、
「明確な虚偽答弁であり、大臣の資質に欠ける」と述べ、稲田大臣の辞任を求めました。

これに対し、自民・公明両党は「稲田大臣は事実を調べて答弁する慎重さが必要だが、進退は、安倍総理大臣や稲田大臣自身が判断することだ」と述べました。

また、会談で野党側は、大阪・豊中市の国有地が「森友学園」に鑑定価格より低く売却された真相の解明を求める国民の声は強いとして、籠池理事長ら関係者6人を参考人として国会に招致するよう改めて要求しました。

これに対し、与党側は「政府は、売却の手続きには瑕疵がないとしているほか、民間人の招致には慎重であるべきだ」などと述べ、現時点では応じられないという考えを重ねて示しました。

民進 山井国対委員長「大臣の資質に著しく欠ける」

民進党の山井国会対策委員長は記者団に対し、「稲田大臣は、これだけ大きな問題となっている森友学園との関係について明確な虚偽答弁をし、大臣の資質に著しく欠ける。
国会は神聖な場であり、『撤回します、ごめんなさい』ですむような軽い場ではない。
何よりも、防衛大臣は国民の命を守る重責があり、国会でうそをつくような人が大臣の職にとどまるのはふさわしくない」と述べました。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170314/k10010910911000.html?utm_int=news-politics_contents_list-items_009