見つかる化石の種が少なくなってるという見方がある。
しかし、これはなんとも言えない。見つからない=絶滅したではないからだ。
見つからなくなった種というのは環境が変化して移動してしまったので
その地域から見つからなくなった等の可能性等も捨てきれない。

白亜紀後期に入って暫くすると火山活動のせいか大規模な環境変動があったようで、
この時代あたりを境に世界的に広範に見られた系統が幾つも消えてしまってる。
スピノサウルス類、アロサウルス類、ディクラエオサウルス類、
イクチオサウルス類、プリオサウルス類、翼竜類の大半などがそれ。
恐らく、他の系統の個体群も大きなダメージを一時的には受けたはず。
もっともここで恐竜全体が絶滅せず、白亜紀後期の隆盛を迎えたのはご存知の通り。
しかし、もし、その絶滅があった時期に隕石が落ちて、恐竜がすっかり絶えてたら、
恐竜は既に衰退していた、絶滅は時間の問題だったという「間違った」解釈も出来る事態だったろう。

もう一つ問題なのが、そもそも白亜紀末期のKpg境界前後の化石が時代を追って見つかる地層は数少ないこと。
(もちろん、それは他の時代でも似たり寄ったりだが)
ヘルクリーク層がもっとも有名か?このため世界的に広範に詳細に調べて一致した恐竜等の化石データがとれにくい。