オオカミは人を襲う。
導入すれば、鹿よりも捕獲が容易な獲物=家畜・子供・老人を襲うようになる。

日本の狼に関する記録を集成した平岩米吉の著作によると、
狼が山間のみならず家屋にも侵入して人を襲った記録は以下のとおり
851年 神主の家に狼侵入、13歳の童子を喰った。太神宮雑事記(P.85)
886年 賀茂神社のあたりの狼が人をかみ殺した。三代実録(P.86)
957年 学習院北町で狼が3人の女をかみ殺した。日本紀略
8歳の女の子が逃げ遅れ、兄は引き返し鎌で狼の眉間を打ち、狼はくわえていた女の子をひとふり振って捨てると、今度は兄の頬に食らい付いてきた。(P.141)
1769年 狼が来て夫を噛んだ。この狼は前にも多くの人畜を害していた (P.141)
1799年 信州上諏訪、狼が友人に食いついて次郎兵衛は石で狼の背を打ったが、狼は次郎兵衛の目の下を噛み裂き、血だるまになり卒倒、友人の屍骸には頭も皮も肉もなかった (P.148)
1833年 飛騨、夜、孫の6歳の娘を屋外の便所に連れて行こうとしたとき狼が孫に飛びかかり、孫をかばった老婆は左腕を噛まれ、助けにきた娘の肩口に食いついた。
1688年 私市村、19歳の女子を食い殺し16歳の男子に重傷を負わせた (P.168 )
1702年 6月4日、8歳女児喰い殺さる。同6月22日、12歳男児をくわえ山林に遁走。2ヶ月の間に16人の男女が食い殺されたと言う 信州高島藩日記(P.216)
1709年 尾張藩、3月中に狼に食われた人24人、16人死、8人手負い (P.221)
1710年 尾張藩、8月4歳の少女狼に食いつかれ、疵を受ける (P.221)

一般論に終始し、ツッコミが入る具体論や各論には乗ってこない。
責任発生するような発言は絶対しない。
自分等が主張する導入メリットの数値的目算も示さない。
デメリットの危惧にも対応策を示さない。
手前勝手な都合のいい根拠で心配ない杞憂だと言うだけ。
答えに詰まる鋭い反論には話題や論点を逸らす。
それが導入論者のスタイル。