734 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/08/03(木) 00:39:47
最初はジャニスがいなくては何もできなかったルーシーも、
10年がたつ頃には野生のチンパンジーとして暮らしていけるめどが立つ。
そこでジャニスは一度ルーシーから離れ、6ヶ月後にもう一度訪れてみた。
ジャニスに気づいたルーシーは近寄ってはきたが、すぐに群れの中に戻っていき、
ついに野生のチンパンジーとして生きていけるようになったことを感じさせた。

ところが、1月後ルーシーのもとを訪れたジャニスの前に、ルーシーは姿を見せなかった。
心配になって探し回ったジャニスが見つけたのは、変わり果てたルーシーの頭蓋骨だった。
ルーシーは密猟者によって殺されていたのだ。やっと自然の中で生きていけるようになったというのに…。

その後ジャニスはチンパンジーを密猟から守り、絶滅を防ぐための活動を続けてるようで、
1996年にはEUから表彰されたりしている。

まあ、何がルーシーにとっての幸せだったのかは意見が分かれるとこだろうけど、
ジャニスの行動を見る限り、ルーシーのことを大切に思っていたのは間違いないかと。
研究者としてそれなりに展望もあっただろうに、10年もチンパンジーの群れのなかで
過ごすとか、生半可な覚悟じゃできないだろう。少なくとも俺には絶対無理。

しかし、どっちにしてもルーシーの最期はかわいそう…