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20年近く前に出版された「コレクションシリーズ・アキリデス」という本

この中にオビクジャクアゲハの分布図があったが
ミャンマー側の分布が物凄く北まで到達していた
ヤンゴンのすぐ東?というくらい

で、ヤンゴンの東にシッタン川という川があるがそこの山に
有名観光地のゴールデンロックがあるチャイティーヨがあるが
そのもっと北まで分布しているくらいなんだよなあ

オビクジャクアゲハは本来は熱帯雨林の年中高温多雨の地域に分布するチョウなんだが
いくら雨が多い(3500mmオーバーらしい)とはいえ乾季が5〜6ヶ月も続くチャイティーヨまで
生息していたとは!

マレー半島の定義というのが時々話題になる
ある人は半島が最も細くなるクラ地峡より南だという
別の人はタイランド湾の北端と同じ緯度が分断線だという

だが昆虫にとっては、ミャンマー南東部の沿岸山地の更に延長した
年間雨量の多い所まで全てが、熱帯雨林系の生物が住み得る所だった、という事になる
ただしタイ側ではペチャブリーのパラ・ウー滝周辺がオビクジャクの最北端になる
(カンチャナブリーかタークのどこかでオビクジャクがいたら面白いが、タークは逆にとんでもなく黒っぽくなった
クジャクアゲハというのがいる始末)

あとミャンマーにはアカエリトリバネはいると記された文献もあるが、?とか書かれているのが大半
間のプーケットにもクラビーにもナコンシータマラートにもカオソットにもいないんだから
まずいないのだろう

ナコンシータマラートだとむしろ北方系であるゲストロテナガの最南端個体群がいたりする