<ナンバーW杯傑作選/'98年7月掲載> ベンゲル、日本の戦いを振り返る。

――とはいえナイーブなミス、単純なパスミスも目立ちました。

「例えば中田は、前半に28本のパスを出して、そのうちの8本をカットされた。ゲームメイカーが3割もパスミスをするのは致命的だ」

――中田自身の出来はどうでしたか?

「悪かった。集中力を欠いていたうえに、前半は自分の能力を見せるためだけにプレーしていた。
試合への入り方を彼は間違えていた。後半は良くなったが、もっと考えてプレーすべきだった。
彼の能力は個人的に高く評価しているが、力の80%しか出さないようならば、並のいい選手で終わってしまう。低いレベルの中で満足すべきではない」
https://number.bunshun.jp/articles/-/23311?page=2