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 もちろん、熱くなり過ぎたのはピッチ上だけ。
練習後、李忠成は「遊びでやってるんじゃないんでね。ぶつかっていかないと。わだかまりはない。関根はご飯に連れて行きますよ。根性ありますよね」と年齢差に関係なくぶつかって来た後輩を称えた。
紅白戦後、李忠成から関根には「これもサッカーだよな」と声を掛けたという。

 両者の「熱」は周囲にも伝わった。
DF槙野は「球際でバトルがありましたね。1対1の局面はこだわってやってる。強い気持ちを出していかないと」と話す。
次は06〜10年に在籍した古巣・広島戦。敵将の森保監督は少年時代に憧れた存在でサインをもらったこともある。
「高ぶりはある。血を流してでも戦います」と誓った。

 現在、泥沼の3連敗中。
だが年間勝ち点1位に輝いた昨季も苦しい時期はあった。6月の鹿島、G大阪、広島戦で3連敗。
その後、FC東京戦に槙野の2得点、李忠成の1得点で3―2と勝利すると一転、引き分けを挟み、怒とうの9連勝を果たしている。
「ここを乗り越えればレッズは強くなる」と李忠成。
熱き“バトル”がV字回復の起爆剤となるか。