>>274

前半は風上に立ち､本来ならば有利な立場であるはずの鹿島学園だが､逆に風下から上がる相手のﾊｲｸﾛｽの処理に手間取るなど､
ｽｺｱﾚｽで折り返すのが精一杯であった｡
そして後半開始のﾎｲｯｽﾙが､浦和東にとって｢進軍ﾗｯﾊﾟ｣となった｡早々の1分にはCKからの混戦からの相手GK安藤恭平のｷｯｸﾐｽを
DF小森隆生がｺﾞｰﾙに背中を向けながらのﾀﾞｲﾚｸﾄﾙｰﾌﾟで先制すれば､その後も風上の利を活かし､左SB中川周の正確なｸﾛｽや
FW鈴木寛一のﾄﾞﾘﾌﾞﾙ突破などで相手を圧倒｡追加点は時間の問題かと思われた｡
しかし野崎監督いわく｢2点目が取れなかった｣ことが浦和東に影を残す｡ここで､｢悪い流れを我慢した｣(鈴木雅人監督)鹿島学園は15分､
ﾜﾝﾁｬﾝｽを見事に得点に結びつけた｡ﾊｰﾌｶｳﾝﾀｰから普段とは逆ｻｲﾄﾞに流れていたMF小原秀一の右ｸﾛｽに榎本有真が合わせたﾍﾃﾞｨﾝｸﾞ｡
複雑な回転がかかりGK伊藤謙の手をかいくぐってｺﾞｰﾙへ転がり､鹿島学園が同点に追いついた｡