「A研究所ぽいな」って、僕、一発でわかります。業界人の多くはわかると思う。
あそこは「ある水準の声や演技の勘を持っている人間が、このくらいのレベルまでは確実に行けるよね」っていう内容のプログラムなんですよ。
同じような演技をする人ばかりだから、何か武器を持ってないと一番埋もれやすい。
これは何万人も母集団がいるからできることなんですよ。それだけいれば嵌まる子は絶対にいるから。
現場では最低限怒られないというか、突っ返されないレベルまでは完成している。

――マウスプロモーション代表取締役 納谷遼介(「大塚明夫の声優塾」157、158頁)