そして、今回思いがけぬ発見がありました。地上波版の2つの音源を聞き比べたところ、カットされたシーンが異なるのです。25分近い音源消失を覚悟していましたが、この2つを組み合わせると欠落は4分34秒。
そこで、25年ぶりに声優陣に集まっていただき、この欠落音声を“吹替補完”しました。
11/16(土)の「土曜吹替劇場」は、この「グーニーズ【神バージョン】」を復元して放送します。

主役の4人の少年を演じた声優の皆さんに、地上波版を収録したときの思い出をお聞きしました。

藤田淑子さん(マイキー役)
「たくさんの子どもが出るので、どの役がどの声かも分からず、みんな現場で役作りをして個性を出しつつキャラクターを作っていきました。皆さん、25年経ってもお元気でパワフル! 
本当に素敵な共演者さんたちでした。そして25年の時間を感じさせない演技! 何の違和感もなく驚きました」

野沢雅子さん(マウス役)
「四半世紀ぶりのグーニーズとの再会。ワクワクしながらのスタジオ入り、集まった顔ぶれも四半世紀ぶり。第一声を発したら以前とまったく変わらぬ雰囲気。ヤッター グーニーズの世界の再来だ!!さあ!ハラハラドキドキの探検をご一緒に…」

坂本千夏さん(チャンク役)
「家でリハーサルしているときから大笑いでしたが、吹替のキャストが濃い!それにしても、子どもたちが喋る、喋る! 
まさか1日で収録できるとは思えないくらい、(セリフが)かぶりかぶりでした。分厚い台本の、収録済みの部分をはずして、アフレコしていました。チャンク? 可愛くて、大好きだったので、とてもうれしかったです」

菅谷政子さん(データ役)
「とても楽しい作品でした。ただ、子どもたちが一斉に喋るセリフばかりだったので、いつ終わるのか不安になるくらい、大変でした。久しぶりにみんなで会えて、懐かしかったです。年齢を重ねても、同じ役を演じられることがとてもうれしいです」