投資会社社長に有罪 仮想空間商法で詐欺
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG1004K_Q3A410C1CC1000/

インターネット関連会社「ビズインターナショナル」(さいたま市)の
仮想空間ビジネスへの出資をめぐり、詐欺と金融商品取引法違反
(無登録営業)の罪に問われた投資会社「MIT」 社長、宮之内誠人被告(55)の
判決で、さいたま地裁は10日、懲役3年、執行猶予5年、罰金200万円
(求刑懲役5年、罰金300万円)を言い渡した。

杉山慎治裁判長は判決理由で「被害は1千万円以上と多額で、結果は重い」
と指摘した。

宮之内被告が作成を指示した募集書類では、出資金の使途を仮想空間で
使うアイテム買い付けなどに限定していたが、借入金の返済などに充てられた
として「詐欺の意図」を認定。
「使途が限定されているとは知らなかった」とする被告の主張を退けた。

一方で、ビズ社が10万人を目指すとした仮想空間ビジネスの会員が、
実際は約2万人しか集まらず、開発に携わっていた宮之内被告が資金繰りに
窮した事情を考慮。「ビズ社に振り回された側面があり、架空の事業への投資を
募ったわけではない」と述べた。

判決によると、宮之内被告は2008年12月〜09年3月、ビズ社の会員から
仮想空間で販売するアイテムの買い付け名目などで、出資金約1千万円を
だまし取るなどした。