1974~75年の連続企業爆破事件で指名手配された桐島聡容疑者(70)を名乗り、死亡した男は「内田洋」の偽名で少なくとも約40年間、神奈川県藤沢市で暮らしていたとされる。ただ、容疑者本人であれば半世紀近くに及ぶ大胆な逃亡生活を、怪しむ声はなかった。警視庁公安部の元捜査幹部は「警察の敗北と言われても仕方ない。偽名の生活を確立され、疑いの目が向かなかったのかもしれない」と悔やむ。