>>365
3.今後の意見聴取に関する要望
発信者は、現時点で請求者を具体的に特定できない以上、漠然と反論することしかできない。これでは発信者が目隠しされた状態で防御を強いられているも同然である。この状況では、プロバイダ責任制限法6条に規定された「意見聴取」の手続において発信者が意見を述べる機会が満足に確保されていると言えず、およそ本請求に係る貴社の対応は適正な手続と言い難い。よって、請求者は、可能な限り発信者を顕名で請求するべきだし、もし今後、請求者が貴社に顕名で発信者情報の開示を求めてきたときには、発信者は改めて意見の聴取ないし照会を貴社に予め要望する。
また、もし今後、請求者が裁判手続で発信者開示請求してきた場合は、弁護士とも相談しながら回答を作成したいから、改めて意見聴取することを貴社に予め要求する。

4.結語
以上から、発信者は、請求者による貴社に対する発信者情報開示請求に同意しない。
(右寄せ)以上

【取扱説明書】
・アクセスプロバイダ(通信会社)から、発信者情報開示請求に伴う意見の聴取・照会が届いたときに使ってください。回答者で適宜、補っていただく部分もあるので、よく読んでから使ってください。
・アクセスプロバイダからの書面には「発信者情報開示に同意しない」旨を記載し、理由欄に「別紙記載のとおり」と書いて、上の文章を「別紙」として添付してください。
・「右寄せ」「中央寄せ」は、一般的な文書作成のルールに基づきました。特に明記がなければ「左寄せ」です。この辺は法令で決まっているわけじゃないので、ご参考としてください。でも、ちゃんとした文章の方がプロバイダや裁判官も読みやすいですよね。
・おそらく誤字脱字があります。あと、作成者の好きな文体や口調で作っています。適宜、ご自身で校正してください。
・ご面倒でも、裁判のときは改めて意見を聴取するように求めてください。プロバイダによっては、任意開示の結果を裁判手続に流用してくる場合もあるので、任意開示だからと手を抜いた内容で意見聴取に回答したら、そのまま裁判で使われちゃう可能性があります。
・たとえば「草」で開示請求されたような場合を想定しています。また、第2項の論点は、権利侵害に該当するコメントにアンカーで返信しているパターンでしか使えません。普通にコメント単体で権利侵害が成立する場合は使えません。
・このテンプレートは無料で使ってください。もちろん、お礼として寄付をいただけたら嬉しい心情は間違いないものの、対価は求めません。タキパンスレ含めて、広く活用いただければ幸いです。ただし、使った場合の責任は取りません。ご了承ください。
・差し支えなければ、使った結果もスレッドで教えてください。適宜、フィードバックしながら改善します。