体は衝立で出来ている。
腕は竹光で、顔は曇り硝子。
幾たびの訴訟や監査を越えて全敗。
ただの一度も反論はなく、
ただの一度も出廷しない。
彼の者は常に独り札束の花見で精神勝利に酔う。
故に、その生涯に意味はなく、
その体は、きっと衝立で出来ていた。