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JR西の性暴力訴訟判決――「性暴力から恋愛に発展」?
JR西日本社内で起きた性暴力事件を問う控訴審の判決が一一月四日、大阪高裁で出され、坂本倫城裁判長は、被害者に対する性暴力を認め、加害者Aに一〇〇万円の賠償を命じた。
 一審神戸地裁龍野支部では、被害者とAとの間で交されたメールが一見親しげなことから「性暴力とは認められない」としていたが、坂本裁判長は、Aが欲望のはけ口として最初の性暴力に及んだと認定した。ここまではよい。

 しかし一方で、最初の暴力以降に交されたメールの親しさは恋愛関係を示しており、「性暴力から恋愛に発展した」という信じ難いストーリーを描いた。また、会社に対する被害者の請求も退けた。