社会の荒波に揉まれて消耗するのはもう嫌だよ。私にとってのトランジションは「白旗」だった。敗北宣言であると同時に、社会参加をしなくても社会的に咎められない立場を求めたがゆえ。
私は専業主婦に憧れている。無農薬野菜やオーガニック素材をふんだんに使った手料理を家族に振る舞い、自作の真空管アンプで音楽を聴き、子供には付きっきりで勉強を教えて、最先端の科学技術に触れさせ、世の中の渡り方を丁寧に教える。そんな生活に憧れる。