【英国王室御用達】 Barbour バブアー バーブァー 8
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イギリス王室御用達(ロイヤル・ワラント)を最高峰の3つ保持し、
英国上流階級のアウトドア・ライフスタイルを体現するブランドである
バブアーについて語りましょう。
※自演や荒らし対策のため、強制IDである流行板に引越しました。
■過去スレ
【英国王室御用達】 Barbour バブアー バーブァー 7
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/fashion/1386413034/
【英国王室御用達】 Barbour バブアー バーブァー 6
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/fashion/1383271594/
【英国王室御用達】 Barbour バーヴァー バーブァー part5
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/fashion/1362646955/
【英国王室御用達】 Barbour バーヴァー バーブァー part4
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/fashion/1328772368/
【英国王室御用達】Barbour バーヴァー バーブァー part3
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/fashion/1318260329/
【英国王室御用達】Barbour バーヴァー バーブァー part2
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/fashion/1295607084/
【英国王室御用達】Barbour バーヴァー バーブァー
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/fashion/1268241386/
・Barbourの本来の発音はバーバーです。 バブアーではありません。
ただし、雑誌、代理店ではバブアー表記なのでお好きな発音でどうぞ。
・煽り・挑発・蔑視的発言はNGワード指定及び徹底スルーしてください。
これらを相手する人も如何なる理由があろうと「荒らし」です。
酷い場合は削除整理板にて黙って淡々と削除申請。
・バブアーに決まった着こなしなどありません。お互いの意見を尊重し合い、
健全なスレ進行を心がけましょう。
>>2に続く >>638
オレも事情はよく知らないが、昔からの馴染みならこれまで通り送ってくれたりする。
ショッピングカートの時点でシステム的にオーダー通らなくしてる有名ショップとかは無理だが。 ビデイルSLピンストライプ着てるヤツ初めて見掛けた。不覚にもカッコ良かったわ。 gamefairが裾だけオイル抜けてカピカピしてきた >>641
あの生地でビューフォート作ってくれたら買うんだが。出る予定ないのだろうか。 海外のバブアーピーポー眺めてると皆ゆるく着こなしてるな
なんで日本人はドヤった着こなしが多いんだろ? 日本人「英国上流階級のアウトドア・ライフスタイルうんたらかんたら...」
英国人「納屋に吊るしとく雨合羽」 YouTubeとかのバブアー動画見てると、現地の人達にとってもやはり特別な服っぽいけどな。
親から受け継いだって語るオッサンや、初めてのバブアーは父親が買ってくれたって思い出話す娘とか。 オイルの安全性明言しろや
着るとき手についても問題ないのかゴラ セルフリプルーフしてる動画見てると、バブアー着たくなるな。まだ寒いから無理だが。 あのだっさい黄土色のライナー付けて真冬でも着てますが何か マジでか。あのライナーって袖ないよね? 無理だわ。山間部ド田舎住みだから。 いや、そこまでして着るものか?
確かにローテクな割にアウターシェルとしての性能は高い方だから、アウトドアウェアの考え方でレイヤリングしてやれば結構なレンジの気候に対応出来るだろうけど… いや、そんな無理もしてないのよ。
セージにライナーはヤバいくらいダサいから(ホントに「工事現場のオッサン」になる)、ユニクロのダウンでも中に着てる方がいいよなと思いつつ、一気に脱げる楽さに負けてライナー愛用。
それと、リプルーフしたての年は全然違うよ。オイルが抜けて雨が染み込むような状態だと熱気も逃げてるんだと思う。 熱気というか湿気が逃げて良い場合もあるよ。
工事現場のおっさん感はセージじゃなくてネイビーカラー
あれは皺が白っちゃけてヤヴァい冗談じゃないよ感。 ライナーが袖無しなのは、作業着として腕を動かしやすい様にだろーがよ。オレも山村住人だが、草刈り、野良仕事、徒歩で山入る時とか、ソーンプルーフ生地が重宝するわ。
某有名アウトドアブランドのクソ高いゴアパーカーが一日でほつれて以来、バブアーしか着てない。年一でリプルーフしないといけないのが玉に瑕。 オタクってなんで裏地チェック好きなんだろうなぁって考えてたら
Barbourも裏地チェックなの思い出した
こうして俺はチェック=ダサいという脱オタ思考から抜け出したのであったメデタシメデタシ >>643
去年、edificeが別注で出してた。
サイズ36購入しました。 >>659
マジでか。あの柄はスーツの上に着るビューフォートでこそ生きると思ってたんだ。素晴らしい。ちょっとedificeに賞賛の電話してくる。 ここの上着、なんでパーカーついてないの? 丈夫なアウトドアウェアってことで知り合いから教えられたんだけど。紳士の国の服だからみんな帽子かぶるの? >>661
フードのこと?
インナーとフードは別売りだよ あぁ、それ、フード。いくら襟立てても顔や髪の毛濡れるよね。なんで別売りなんだろう。
パーカーになってるモデル調べたんだけど、ダーハム?とかいうのしか見つからなかった。肩の布が二重なのはなんで? なんか中世の映画に出てきそう。 え、レインウェアだよね、これ?
雨の日どうするの。まさかレインウェア着ながら傘差してるの? 無知? なんで? ミリタリージャケットみたいに襟にフード収納されてるとかじゃないよね。
ここの住人は、なんちゃってアウトドアウェアとしてしか着てなくって、雨の日は別のアウター着てるってこと? >>668
襟にフード収納されているタイプも稀にあるね。 >>668
Barbour着てる俺らがなんちゃってアウトドアなんて煽りに反応するわけ無いだろ
そもそもアウトドアファッションのつもりなんて無いし
トラッドスタイルのために着てるだけだから んー、トラッドか。なんとなく分かってきたよ。アウトドアアイテムじゃなく、ファッションアイテムなんだね。
綿繊維にワックスを塗り込んで防水性と耐久性高めるアナログな基本技術を今でもコアにしてるから、主に軽量性、可搬性、透湿性の点で最新化繊ウェアに惨敗。いままでアウトドア活動の現場で見掛けなかったのは、そういうことなんだろう。
特に最後の低透湿性ってのがアウトドアウェアとして致命的なのに、ベンチレーションの工夫が脇のホール以外ほぼ見られないから全く使い物にならない(あえてしてないんだろうけど)。
ってことで、アウトドアウェアとしては興味ないんだけど、調べてるうちにある種の魅力ある服だってことはわかったから、散歩着として試しに一着手配してみたよ。レスくれた人、ありがと。 まぁ、求めてた物が違ったってことだろーよ。で、なに買ったんだ? >>675
行きつけのアウトドア用品店で長期在庫になってたジャケット、連れて帰ってきた。モデル名は「Heath」ってなってる。ヒースクリフのヒースだ。実に英国らしいネーミングじゃないか。 はぁーいいなぁBarbour置いてくれるアウトドア用品店ちかくにあるなんて そんなのよりオレのクラシックビデイルの格好良さの方が神懸かってる。 ヒースってビデイルとかより少し薄手で、ベンチレーション用?のジッパーとかついてるモデルだろ。多分、個人輸入とかでもしない限り、日本には入ってきてないんじゃないか。 クラシック派だけどサイズ40と42のビデイル持ってるが袖で合わすとブカブカで胸で合わすと袖ツンツルテン 個人輸入した場合のリプルーフや修理って、国内で受けてくれるの? グレーのスウェットやTシャツとかでよくあるヘザーのことだな 仕方がないな。スレの流れも停滞気味だし、オレがBarbourと出会った話でもしてみようか。
外銀勤務だったオレに、かねてから希望を出していたロンドン支店勤務の辞令が下りたところから話が始まるんだが… >>688、>>689
有り難う。書いてみる。
関係ない話は極力端折るけど、ロンドン支店でオレの上司になった人物について、少し話しておかないといけない。
欧州金融の中心地、ロンドン支店着任の挨拶に出向いたオレを個室で待ってたのは、いわゆる投資銀行のバンカーらしからぬ人物だった。
ネイビーのピンストライプ、サイドベンツのスリーピースをサラリと着こなしたところはまさにエリート金融マンに相応しい佇まい。
だが、妙に澄ましてるというか、やたら育ちの良さそうな紳士然としてて、アンタ官僚でもやった方が向いてるんじゃねーのっていうのが第一印象。
大学ではラグビーボール片手に朝から晩まで泥にまみれてた脳筋体育会系のオレは当初戸惑って、多少の摩擦を生んだりするんだけど、それはまた別の話。 外銀って業界は、ただでさえ超激務なのに加えて、ヘッドハントやら、心を病んだり、成功者はアーリーリタイアしていきなり田舎で隠遁生活始めたりで、やたら人の動きが激しい。
そんな中、オレとこの上司は色々あって長い付き合いになった。いや、もはや恩人というか、人生の師と仰ぐ関係だ。
さて、前置きが長くなった。オレが初めてバブアーのジャケットを目にした日のことを書こう。 いくらシーズンオフとはいえここはお前のチラ裏じゃねーんだよ妄想垂れ流すならさっさと書け続きはよ >>692
いや、小説書きたい訳じゃないから。
>>693〜>>695
ありがと。
>>696
確かに。今日もバブアー着てたわ。 オレがBarbourのジャケットを初めて目にしたのは、英国首都ロンドンの中心地にして世界有数の金融街シティ…ではなかった。
サッカーとピッツァとロリコン首相ベルルスコーニ(当時)が支配する国、イタリアの首都ローマだ。
今でこそこんなスレを覗いたりしているが、当時のオレは同じ様な服ばかり着てる様に見える保守的な英国トラッドになぞ目もくれず、自由な表現を貴しとするイタリアンスタイルに傾倒していた。
面識のほとんどない元同僚とのミーティングを無理矢理でっち上げて、短時間ではあるがローマでの自由時間を獲得したのも、その情熱の成せる業。
ぶっちゃけ、この程度の楽しみがないと、とてもじゃないがあんなクソ激務やってられない。
で、戸惑い顏の元同僚とのミーティングをサッサと切り上げて、ローマの街へ意気揚々と繰り出したオレは…
これ以上ない程、落胆の極みにあった。伊太利亜の伊達男など、ほとんど見当たらなかったからだ。 外人が日本に来てサムライおらんやんってなるのと同じやね いや、伊達男は確かにいた。雑誌から抜け出てきたかの様なファッションに身を包み、古都ローマの石畳を颯爽と闊歩する男達が。ただ、オレの想定より、圧倒的に数が少ない。
まず、欧州有数の移民受入国であるせいか、経済格差によると思われる服装の落差が日本の比ではない。
あと、当たり前だが、白人の全てが美男美女という訳ではない。むしろ、ブサイクは徹底的にブサイクに見える。しかも、毛深くてクサそうだ。
日本人の方が身綺麗にしてる分、まだ清潔感があってマシ…というのは、外銀勤務時代からの偏見に満ちた主観的な印象だ。
そんな中、妙な現象に気付いたオレ。イタリア人といえば、個の表現を重視し、他人の真似はしないと聞いていたはずなのに。
どうやら彼らの間で流行っているアイテムがあるらしい。それも二つ。
一つはビビッドな色使いのストラップが目に付くショルダーバッグ。主に10代〜20代の学生が肩から提げていた。数年後にイタリアを再訪した際にはもう見掛けなかったので、これはいまだに何というメーカーの製品だったのか不明のままだ。
そして、もう一つ。前置きが長くなったと書いてから、さらに長い前置きをしてしまった。誠に申し訳ない。ここでようやく登場するのが、英国が誇る歴史と伝統のワックスコットンジャケット、アパレル輸出メーカーとしてアジア市場を絶賛開拓中、我らがBarbourだ。 >>699
いわゆるツンデレですねわかります。
>>700
そう、幻想が打ち砕かれた瞬間。たぶん。
>>701
スマン、頑張る。
>>702
根っからの理系人間なんで、文章力クソなのは自覚してる。スマン。
>>703、>>704
ありがと。 やっとバブアーキター! さすがにひっぱり過ぎだろ。が、フツーに面白いし文章うまいと感じる俺は少数派なのか。 想像よりも洗練されていなかったローマの人々に落胆を覚えつつも、イタリア訪問の当初の目的(目当ての靴工房があった)を果たすべく、慣れない石畳の道を歩くオレ。
その視界の隅に、奇妙な格好の男が映った。思わず振り返るオレの視線の先には、細い路地の向こうへ足早に去って行く、中年紳士の後ろ姿。
それは、一見なんの変哲もない、ファッションに無関心なオッサンが着てそうな素朴なシルエットのアウターだった。ただ、その質感だけが異彩を放っていた。
奇妙な光沢があるのに、随所の着用皺は不思議にカサカサしてるというか、遠目で見るとパラフィン素材でも使ってるのかと思う様な乾いた質感が、一枚のジャケットの中で共存している。
英国の蝋引きコートが一瞬頭をよぎったが、それともまた異なる素材感。
そして、短時間の滞在だったにも関わらず、同種と思われるジャケット姿の人々が複数見受けられた。
ここは、芸能人がドラマで着ていたというだけで特定のアイテムが売り切れたりする日本ではない。あくまで、個人の表現が評価されるイタリアである。
そのイタリア人が、同じアイテムを身に付けている。これはやはり「流行っている」と言って良いだろう。
ボディラインをわざとボカす様なボックスシルエット、コーデュロイの大振りな襟に、やはりその大きさが必要以上に存在感を主張する(当時はそう感じた)ポケット。フロントではソリッドなジッパーの輝きと、タータンチェックライナーの組み合わせが鮮やかに翻る。
アウトドアウェア寄りのアイテムであることは容易に想像出来たが、こんな街中で必要に迫られて着用しているとも思えない。
外しアイテムやアクセントとして、イタリア人達に好んで取り入れられていたのだろう。
ただ、当時の自分にはあまり魅力的なアイテムとは映らず、すぐに興味を失って記憶の片隅に置いやった。
その後、赴任先の英国でもより頻繁に見掛けることになるが、やはり自分のスタイルに取り入れる気には全くならず。
むしろ英国で見掛けるBarbourには年季が入っている個体も多く、当時の自分には、ヨレヨレのみすぼらしいジャケット姿で神聖なるトレードルームに足を踏み入れるなど、冒涜に感じられた。
そんなオレが、図らずもBarbourのジャケットに袖を通すことになるのは、これから数年後の話になる。そして、ここには冒頭の上司とその家族が大きく絡んでくる。 >>707
オレは数字の世界の住人だ。これを想像力で書く能力はない。
>>708
思ったより長くなってきた。悪い。
>>709
ありがと。
>>710
貴方もツンデレか。 ロンドン支店で二回目の春を迎えた頃。一つの事件が起こった。オレの上司が積み上げたポジションが、巨額の含み損を抱えこんだのだ。
冒頭でも触れたが、オレの上司は妙にお上品というか、目先の利益に何が何でも喰らい付いてもぎ取る様なタイプではない。
しかし、そこは外銀に長く籍を置く人間だけあって、顧客との中長期の付き合いの中で、多方面のコネクションを駆使しながら着実な利益を提供することで内外からの評価を確固たるものとしていた。そんな彼のスタイルから、オレも少なからず学ぶことがあった。
ただ、この時ばかりは彼のそんなスタイルが完全に裏目に出ていた。優良顧客との付き合いの中で、長期保有前提で積み上げてきた先物ポジションが、相場環境の急変によって吐き気を催す様な損失を吐き出していた。
通常ならば、一定以上の含み損を抱えた時点で、そのポジションは社内規定に従って速やかにロスカットされる。
だが、当時、既に副社長の椅子に近付きつつあった上司が裁量するポジションに、その規定は適用されなかった。
さて、Barbourに関係ない話は端折る為、結論だけ書こう。上司と真逆の読みをしていたオレのポジションを取っ掛かりに、二人で血眼になってトレードを繰り返し、年末までになんとか上司の損失を埋め合わせた。
勤務時間は「朝から晩まで」ではなく、文字通り「朝から(翌日の)朝まで」をランナーズハイ状態で年末まで繰り返した。
外資系組織は収益への貢献度だけを見てドライに首切りする面ばかり強調されるが、いったん内部に入り込んでしまえば、意外にウェットなエピソードが多かったりする。
だが、上司とはいえ、所詮他人。なぜそこまで必死になったのか、この時の自分の心境は、いまでも正直よくわからない。そして、それは上司も同じだったらしい。
彼は謝意を表す為に、妙な行動に出た。年末の休暇を、彼の別荘で過ごそうと誘われたのだ。 何が文章下手だ。書き馴れてるだろ、お前。面白いがスレチ、よそでやれ。 Barbourにまつわるストーリー面白いじゃないですか
俺は楽しいですよ 投資銀行に長年籍を置く幹部の別荘、ということで広大な敷地を誇る豪邸での休暇を期待していたオレは、またしても裏切られることになる。
いや、彼が保有する資産の中にはそういったカントリーハウスも存在していたが、自身で使う機会はほとんどなかったらしい。投資スタイル同様、普段の生活にも堅実な気質が窺える人だった。
さて、上司自らステアリングを握るアストンの助手席で、視界一杯に広がる絵葉書よりも長閑な田園風景にもいい加減ウンザリしてきたオレ。さっきから羊とか牛しかいねーし。
こんな何もないクソ田舎で一体何をして過ごすのか尋ねてみるが、サングラス越しに悪戯っぽい視線が返ってくるだけで、全く要領を得ない。
それから、さらに小一時間。ようやく、こぢんまりとした邸宅のロータリーに乗り入れる純白のボンドカー。到着したらしい。
この邸宅、歴代の住人に手入れされながら1世紀以上の時を経た文化財的建物だったりするが、当時のオレにはその価値がわかるはずもなく。
こんな苔生した家でオッサンと二人休暇を過ごすのかと、暫し呆然とする極東からの来訪者。そんなオレを尻目に、さっさと車から荷下ろしを始める上司。
いつまでも「上司」では堅苦しいので、今更だけど彼に名前を持ってもらいたい。仮に「デイビッド」とする。
「裏へ回って、同居人に挨拶しておくと良い」とだけ告げると、デイビッドはさっさと家の中へ入っていった。
オレは仕方なく、彼に言われるままに邸宅の裏側へ足を向ける。緩やかなカーブを描く庭園の小道を辿っていると、鼻腔を懐かしい匂いがくすぐった。
子供の頃に祖母と訪れた動物園の記憶が想起される頃、オレの視界にガレージ数台分程の縦長の建物が見えてきた。
邸宅よりは幾分新しそうな普請のその建物の中から、大型の哺乳類の気配がする。
厩舎だった。 >>714
え、マジで。光景の描写、全くしてないけど。想像力が豊かなんですね。
>>715
他の場所があれば良いのですが。
>>716
正鵠を射た指摘です。
>>717
ありがと。
さて、さっきから嫁が呼んでるから、今夜はここまで。 内容は面白い。問題はバブアーがあまり出てこないことだ。 堅実なのにアストンマーチンかよ。ふざけんな続きはよ! 今の時期にオイルドジャケット着るのってどう思う?
女には暑苦しいと言われるんだけど釣りするときには寒いんだよな さすがにBarbourから脱線しすぎて読む気なくなる
最低3回は文章中にBarbourを出して 翌朝、まだ陽が昇り切らないうちにオレはデイビッドに叩き起こされた。
休暇なのに平日と同じ起床時刻で働かせるのかよ…というオレのぼやきはサクッと無視。着替えて厩舎へ来いとだけ告げると、彼はさっさと階下へ降りて行った。
実を言うと、デイビッドはとっくの昔に起きて、近隣に住む管理人とともに馬達の世話を始めてくれてたりするのだが、前夜に地ビールをしこたま飲んで泥の様に眠り込んだオレは、全く気付いていなかった。
テーブルの上に用意されたマフィンを紅茶で流し込みながら、まだ薄暗い室内に視線を走らせる。
すると、玄関横のコートハンガーに無造作に掛けられたジャケットに目が止まった。さっき、デイビッドから着てくる様に指定されたジャケット。
セージ色のそれは幾分くたびれていたが、窓から射し込む朝日に照らされて鈍い光沢を放っている。英国に来てからも幾度となく目にしてきたジャケット、Barbour。
手に取ると、ワックスコットン特有の湿った冷たさと共に、画材の様な香りが鼻腔を満たす。
人間よりも大きく、力の強い馬を操る乗馬は、見た目の優雅さとは裏腹に危険度の高いスポーツ。それなりの服装、道具とトレーニングが必要とされる。
オレが初めて袖を通したBarbourは、1980年に乗馬用途として発表された「ビデイル」と呼ばれるモデルだった。
当時のオレにはBarbourジャケットの見分けがつかなかったが、デイビッドが用意してくれた服装一式に身を包んで、見た目だけはそれなりの馬乗りになった。
真冬の英国の冷え込みに身を震わせながら厩舎へ向かうと、デイビッドはオレの全身をサッと確認。
そして、ジャケットに数秒間視線を止めてから、なぜかオレの背中を手の平でバンと強く叩いて、厩舎の奥へと送り込んだ。
いまならば、あの時の彼の心中を少しは推し量れるが、二日酔いで早朝から肉体労働を強いられる展開に不機嫌だったオレ。つんのめりながら悪態をついただけだった。
厩舎の寝藁や糞尿の処理を手伝わされながら、管理人(ロードオブザリングの映画に出てきそうなジィさんだった)と馬達への挨拶を済ませると、早速レッスンが始まった。
ブリティッシュスタイルの乗馬の手ほどきを、デイビッドからマンツーマンで受ける。
オレが馬に興味を示さなければさっさと切り上げて狩猟か魚釣りでもやるつもりだったらしいが、オレは馬という生き物に魅せられた… が、本筋とは関係ないのでこれも省略。
栗毛色の老馬と何とか意思疎通を図ろうとオレが悪戦苦闘していると、邸宅のロータリーに1台の車が入ってきた。くすんだワイン色のコンパクトなボディ、ローバーミニ。
手近の柵に手綱を結わえると、車に向かって足早に近付くデイビッド。ローバーから長身の人物が降りてきて、デイビッドと静かに抱擁を交わす。デイビッドの愛娘、アイリーンだった。 この週末はずっと散歩してて足痛いわ…
>>720
正解
>>721
お待たせしました
>>722
読むも読まないも、貴方の自由
>>723
善処します
>>724
そういう世界です
>>726
頑張って3回使ってみた。でも、もう無理かも 今の時期にオイルドジャケット着るのってどう思う?
女には暑苦しいと言われるんだけど釣りするときには寒いんだよな >>727
さりげなく差し込んできたね、ビデイル。
きっと真冬の厩舎には馬の湯気が立ち込めていたの
だろう。
そして愛娘の登場。
この先どうなる!! どこぞのスレみたいだなw名前忘れた。
質問する外野のパターンも一緒w 連続テレビ小説みたいだ
Barbourのある風景も思い浮かぶ 夜明け前、携帯の目覚ましで飛び起き…ようとして、思わず呻き声を上げる。乗馬で慣れない身体の使い方をしたせいで、全身の筋肉がつりそう。というか、既に首筋がつっていた。悶絶するオレ。
首を摩りながら階下に降りていくと、デイビッドもちょうど起きてきたところらしい。少し驚いた表情で眉を上げると、仕草で「紅茶を淹れてくれ」と伝えてくる。テーブルの上には、ソーサーとカップが3つ。
ふと、違和感を覚えてデイビッドを見つめる。原因はすぐにわかった。普段はスーツをキリッと着こなしているのに、今朝はやたら可愛いパジャマ姿なのだ。
水色の大きな星柄の上下に、真っ赤なニットキャップ。オレに茶化されても、デイビッドは珍しく「もごもご」と口ごもって反論してこない。
「私がプレゼントしたの」
背後から声が掛かった。アイリーンだ。「似合ってるわ、お父さん」と言いながら、朝の抱擁を交わす。彼女のセンスには疑問を感じるが、デイビッドが娘を溺愛しているのは一目瞭然だった。
しかし、オレはアイリーンにどう接すれば良いのか、正直戸惑っていた。まず、第一印象が相当厳しかった。
なまじ美人なだけに、その冷たい態度は鋭さを増してオレの心に刺さった…
刺さったのだが、ジャケットとはあまり関係ないので割愛。
スレの趣旨に沿う様に、オレなりのビデイルのレビューを、ここでしてみようと思う。
まず着丈。ヒップが隠れる長さは絶妙で、サイドベンツも相まって乗馬時に鞍上での動作を妨げない。
ビューフォートを着て鞍に跨ったこともあったけど、裾がいちいち引っ掛かって閉口した。
Barbourの他ジャケットとは異なり、ライナーの裾半分がナイロン素材で、泥跳ねとかの汚れを容易に拭い落とせる。
あと、防寒用チンストラップや大型フロントポケットは多くのBarbourジャケットに共通のディテールだが、ウォームポケットの位置が少し特殊。
乗馬用に着丈を短くして他ディテールとのバランスを取ってる以上、仕方ないのだろうが、少し高めの位置に付いてる。
歩行時に手を入れて歩くと少し違和感が…だけど、馬上だと意外に気にならなかったりする。
ただ、ブリティッシュスタイルの乗馬では基本的に常時、両手で手綱を持つことになっている(ウエスタンスタイルでは片手で手綱を持つ場面も少なくないらしい)。
このため、馬上でのウォームポケットの使用頻度は低かった。片手で手綱持ってて、デイビッドやアイリーンに「カウボーイになりたいならアメリカへ行け」とよくたしなめられていたのも懐かしい話… ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています