運転手の苦境

アスラム氏は、ウーバーの商慣行のため生活費を稼げず、離職を余儀なくされたと主張している。再びウーバー運転手に復職しようか検討しているものの、判決が出るまでに時間がかかったことにいら立っているという。
「2015年に私たちが得るべきだったものを確立するのに6年かかった。政府や規制当局のどこかの誰かが、不安定な立場にある労働者の多くをひどく失望させた」
ファラー氏は、新型コロナウイルスの影響で運転手の売上が80%下がっていると指摘。多くの運転手が財政的に苦しみ、ウーバーの仕組みの中で身動きがとれないと感じているとした。
ファラー氏によると、運転手の現在の稼ぎは1日30ポンド(約4000円)程度。英政府が提供する自営業者への助成金は、運転手の利益の80%にしか適用されないため、必要経費も十分にまかなえないという。
「権利が今すぐに獲得できれば、運転手は少なくとも最低賃金を稼いで生活できるはずだ」