>>655
500hPa高度では寒気の強弱によって湿数が大きく変化しやすいため、
寒気が弱まると湿数が大きくなって雲が消え、寒気が強まると湿数が小さくなって中上層雲が厚くなります。

今日の関東地方は、850hPa風向が海から吹き付ける南西風であり、風が海から陸地に駆け上って上昇気流が強まったため、
地上の暖気が上空を暖めて500hPa寒気を弱めたため、湿数が大きくなりポカポカ晴天となりました。

一方、西日本太平洋側では、850hPa風向が北西風であり、風が山地を越えて平地に吹き降ろす下降気流が強まったため、
上層の寒気が引きずり降ろされて500hPa高度を冷やして寒気を強化したため、湿数が小さくなり灰色の高層雲と高積雲に覆われ続け
日差しの全くないどんよりとした肌寒い曇天が続きました。

今日も「東晴西曇」「東暖西寒」「東春西冬」の1日でしたが、
明日以降も天気図に大きな変化はないため、今日と同様に「東晴西曇」「東暖西寒」が続く見込みです。