コールセンターでは当然ながら、午後から開始の勤務は人気が無い。
詳しい話は別の機会に述べるとして、端的に言えば、仕事後の時間を活用しづらいからだ。
仮に21時で仕事を終えたとしよう。さぁこれから帰宅だ。

今この画面の前にいらっしゃる貴方は独り暮らしだろうか。それとも家族と暮らしているだろうか。
もし独り暮らしなら、自炊はかなり高く付くので、安く済ませるなら外食、弁当、カップラーメンの辺りになってしまう。
では帰るときに空いている外食店はどこがあるだろうか。
マクド、すき家、吉野家、松屋・・・。
およそ数える程度しかないはずだ。
これらの店舗が自宅付近などにあればまだ良い。
もし無ければ、晩御飯を独り寂しくカップラーメンをすするようなことになる。

では家族と暮らしている人はいかがだろう。
家に付くのは22時過ぎ。一緒にご飯を食べる人はいるだろうか。
いれば良いのだが、いなければとても寂しい夕飯を過ごす。

飯の時間だけを取ってもこの具合だ。
他の要素も挙げれば午後から勤務が敬遠される理由に暇は無い。
もちろん、中には積極的に午後出社を請ける人もいる。ただ、そうした人は午前に別の仕事をしているケースが殆どだ。他の仕事をしていない人の場合、やはり9時‐18時のシフトに就きたい人が多い。
希望シフトからかけ離れたシフトを毎月充てられるオペレータは当然、不満が蓄積する。不満が蓄積した結果、コールセンターを辞めてしまうわけだ。

因みに先の大手家具企業、一番人が埋まらなかった時間帯は3番、13時‐22時だ。
実は夜勤のシフトはもともとの発注数も少なかったという面もあるのだが、それを考慮しても、13時-22時は本当に人が埋まらなかった。

コールセンターでも人気がない勤務時間帯は概ね同じだ。
12時‐21時や、13時‐22時の勤務時間は誠に人気が無い。
やっている仕事は違うのに、人気が無いシフトの時間帯は不思議と変わらないのだ。