乗車拒否といえば、以前、深夜の六本木で酔っぱらいを乗せた。
ろれつがまわらない程泥酔していて態度が悪いうえに行き先住所が二転三転し、どの住所も存在しないところばかりで、どこに行くか決まらないという状態。

らちがあかないので、行き先が決まらないなら降りて欲しいと言ったところ、意地でも降りないと言い出し、20分くらい問答が続いた後、最終的にシートを蹴るなどして暴れはじめたので、たまたま近くを通った警察官三人組に助けを求めた。



「すいません!お客さんが暴れて車から降りてくれないので、助けていただけないでしょうか?」

「そりゃあ、運転手さんがまずなんとかする努力をしましょうよw」

「いや、この状態が20分続いてるんですよ!」

「だから、そこをなんとかするのがプロでしょう?運転手さん自身でなんとかしないと」


車から20メートルくらい離れた位置で警察官と話していたが、酔っぱらいはそれを見て逆上したのか車外に出て、何事かわめき散らしながらタイヤに蹴りを入れたり、車体をバンバン叩いたりしはじめたので、警察官もさすがに止めに入ってくれるだろうと思いきや・・・

ただ、無言でその状況を見てだけ。

何か別件があったんだろうけど、あれは酔っぱらい以上に警察官に腹がたった。

酔っぱらいが車外に出ていたのが幸いして隙を見て車に乗ってその場から逃げたが、なんとも釈然としない。
もし車を発進させる時、酔っぱらいが車に接触してケガをしたりさしたなら俺が悪くなったんだろうか?