文系で大学のレベルを見るのに良い指標は司法試験合格者ではないだろうか?
しかし、司法試験の合格者は法科大学院で公表されるので大学のレベルは判りづらい
そんな中で、近年は法科大学院へ行かずに予備試験に合格して司法試験合格を目指す人が多くなり、優秀な人は大学在学中に予備試験だけでなく司法試験にまで合格する様になっている。
この事から、文科省が予備試験の短答式合格者と最終合格者の大学ランキングを公表しているので、レベルの指標になるのではないかと思う。
次に令和4年度の 東海・北陸地方 昨年度の司法予備試験情況を集計してみた。


大学----受験者-最終合格者-(3年--4年--既卒)
名古屋大--86--------5-------3----2
静岡大学--18--------1------------1
富山大学---8---------------------------1
南山大学--29--------1------1
中京大学--17--------1------1
金沢大学--42
三重大学--17
岐阜大学---5

南山大や中京大から予備試験に合格するのは何年かに1人であり、2大学が揃って合格するのは珍しい。
参考になるのはむしろ受験者数であり、東海・北陸の大学から弁護士を目指すレベルの学生がどの大学に多いかが判るだろう。

これを見ると当然ながら名古屋大学が別格であり、次いで金沢大学、そして南山大学の順である。
この3大学は法科大学院があり、当然と言えるかもしれない。

それに次ぐのが人文学部を持つ静岡大学・三重大学に私学では中京大学のグループだ
富山大学と岐阜大学は法律科が無いので、司法試験を目指す学生は少ないのだろう
法科大学院を持つ愛知大学も受験者はいるのだろうが、短答式にも合格していないので不明である
愛知大学法学部はかって法科大学院への進学に力を入れていたのだが、何時の頃からか公務員一直線になっている。
逆に中京大学法学部のトップクラスに公務員から法曹へと狙いを変える動きが伺える。