豊かな時代では自分の子供を遠くの学校にやるのも厭わない。
東京の学校にやればそこでいい仕事について子供の人生も
よくなるはずだ、と思う親もいれば、
そんなところにやれば親の世話をする要員の子供が
帰ってこなくなるのでは?そのときには首に縄をつけてでも
連れて帰るぞ、と思う親もいる

田舎にも学校はあり、学校は東京に限ったものではない。
そんな遠くの田舎の学校に子供が行く。

子供が手元から離れるのは親として寂しいものだ。
毎朝、家族揃ってトーストを焼いて、ブレンディーを飲む
ささやかな幸せこそが人生における真実だと思っても
間違ってはいない。