名古屋商科大学が新学期の授業をオンラインに移行
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 2020年3月12日、名古屋商科大学は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を鑑み、
4月1日開催予定の「令和2年度入学式」を中止し、新学期の教室授業を全てオンラインに切り替えると発表した。

 栗本 宏学長は入学式中止について「新入生の皆様の第一歩をお祝いする場として、
スイスに拠点を置くIMDビジネススクールより Dominique Turpin 前学長をゲストスピーカーとしてお招きし、
世界26ヵ国から総勢1,033名(昨年度)が参加する入学式を予定しておりました。
断腸の思いではありますが、健康で安全な学修環境を新年度に向けて整えることが最優先と考えた」と説明した。

 また、新学期の教室授業については学部・大学院ともにオンラインでの「双方向ライブ形式」で開始する。
名古屋商科大学では1985年から学部新入生全員に対してノートパソコン(Macintosh)を無償譲渡しており、
2018年からはオンラインを活用した討論型ケース授業を通じてノウハウを蓄積してきた。
授業開始時期について「先行き不透明な中にあっても授業を止めないことが高等教育機関としての社会的責任」として、
海外大学のオンライン授業への対応状況を参考にしながら、オンライン授業での開講を決定した。

 オンライン授業では大学支給のノートパソコンを使ってZoom(遠隔会議ソフト)による授業に参加し、
質問などはGoogle Classroomを利用する。カメラをオフにしている場合は欠席とみなす。
事前にオンライン授業への参加方法に関する講習会を実施するほか、授業期間中は問合せ専用の直通電話を用意する。
自宅にインターネット環境がない場合は、パソコンとイヤホンマイクを持参し、指定された教室で参加することもできる。