京大助教1000万円カラ出張 不正受給で懲戒解雇処分

 京都大は25日、防災研究所の浜口俊雄助教(49)が、約150件のカラ出張を繰り返し、
研究費など計約1千万円を不正受給していたと発表した。同日付で懲戒解雇処分とした。
大学側の調査に不正を認めたという。大学は詐欺容疑で刑事告訴する方針。

 京大によると、助教は平成19(2007)年12月〜28年1月、架空の出張旅費を請求し、
文部科学省の補助金などを不正に得ていた。領収書の提出が必要ない鉄道で出張したと申請し、
交通費や宿泊費、日当を受け取っていた。

 大学は28年11月、内部通報をきっかけに記録が残っていた期間の調査を開始。
助教は「研究に使用するパソコンなどの購入に充てた」と私的流用を否定していたが、
証拠はなく、大学は「私的流用があったと判断せざるを得ない」とした。