山口昌男元札大学長の論文(2001年「諸君」6月号掲載)
「2000年、大学予備校河合塾が私が学長をしている札幌大学の外国語学部ロシア語学科が
Fランク認定(現在は地域共創学群全てでFランクかBF)を受けた。このFランクとは倍率が低く偏差値が付けようがない。
いわば最低のランクである。
ところが、(中略)2000年の朝日新聞主催のロシア語弁論大会で1位と4位が札大の学生だった。
東大や東京外大を抑えてである。
この事案をとってみても河合塾のランク付が内容を反映しておらず、さらに人気がない、倍率がない最低の学校だといった形で札大を貶めている。
また、世界では学歴信仰は崩壊している。」
数年前(2005年当時)の論文であるし、いちいち反論しないがただただ呆れてしまう。
偏差値秀才が通用しないなら官僚、大企業社長、大学教授はどうなのか?
殆どは偏差値秀才だろう。かくいう山口氏自身が偏差値秀才である。
それに世界のどの国で学歴主義は崩壊したのか?
幸いというべきか2005年現在はこの学長は退職している。
このような現状認識では大学の冬の時代の大学運営は到底無理であろう。
(島野清志『危ない大学・消える大学 06』エール出版 2005.2 26頁)