大学が学生に提供できる最大限の価値、それは、社会におけるネームバリューと人材輩出力である。

具体的に述べよう。もし、卒業生が殆どいない新設の大学で、就職実績も悪かったら、学生は卒業しても、
大学に通ってことで得られる、費用対効果が得られないと判断するだろう。

逆に、卒業生が社会で幅広く活躍し、評価を得ている大学は、人材輩出に評価が定まっている事から信頼され、
学生もこの大学に進学したいと思うだろう。

スポーツ選手と芸能人と言う特殊な世界で一部の卒業生しか活躍していない大学と、
社会の隅々にまで人材が活躍している大学では、間違いなく、後者の方が人材輩出に実績と評価がある。

その意味では、流通経済の >>258 >>265 に見られる、人材輩出の伝統と実績は非常に素晴らしい。

海外に行っても同窓の人と交流できるなど、人材輩出に歴史と伝統のある大学でなければ不可能。

また、特定の業界(流通経済はロジスティクス)に人材を多く輩出する実績と伝統は、社会での評価を高め、
それが回って、社会で働く保護者を通して受験生に伝わり、多くの人に志願してもらえる。

私は【物流の流通経済】としての伝統と実績を端的に社会にアピールする戦略、
・「流通経済大学出身の物流業界幹部による座談会」の全国紙への全面広告での掲載や
・「日通グループ・流通経済大学卒業生の集い」の年1回の定期的開催が必要だと思われる。

すでに、日通グループで幹部として活躍した卒業生が、第二の人生を母校で在校生支援に当たると言う
伝統は確立され、歴史と伝統ある名門校に必須の「伝統の継承による人材育成」と言う、基礎的条件は
固まりつつある。

その上で、「スポーツ振興」・「学部学科増設」と言う、他がどこでもやっている戦略を突き抜ける、
「決定的差異の一手」=人材輩出の成果を表していく事が必要だろう。