https://biz-journal.jp/2019/02/post_26786.html
慈恵医大の闇を関係者が内部告発(前編)…週刊誌からも叩かれた理事長ワンマン体制の歪み

文=兜森衛

 慈恵医科大学がHPに「東京慈恵会医科大学医学部医学科の入学者選抜について」を掲載したのは昨年の12月21日。
編集部宛てに慈恵医科大学職員と名乗る人物から内部告発のメールが届いたのは、
平成最後の新年が明けた松の内のことだ。
メールは冒頭から、HPに掲載した文書で「不正入試はない」と言い切った大学側に対する、
こんな明確な反論の言葉で始まっていた。

「慈恵医大の入試は、公には男女差別・多浪差別、OB子弟差別はないとしているが、
多浪差別、OB子弟差別は実施されている。
OB子弟は一次試験合格者であれば、ほぼ自動的に合格で、
二次試験で不合格にならないシステムとなっている。
OBから連絡があれば、担当者が対応をすることになっており、
『差別はない』と堂々と宣言する慈恵医大は世間と受験生を欺いている」

 そこで、我々はこの人物と会い、慈恵医科大学職員であることを確認した上で、
あらためて話を聞いてみた。
その声の一部は、2月9日付当サイト記事(『慈恵医科大学が不正入試問題に関して、
不可解な告知を掲載…「虚偽の説明、背後に深い闇」との声が】)で報じたが、
同職員の主張はそれにとどまらない。(後略)