文部科学省は、経営悪化が著しい私大に対し、事業撤退を含めた早期の是正勧告を
できるような制度改正の検討に入った。複数の関係筋によると、少子化に伴う学生の
定員割れが深刻化し、4割の私立大学が赤字経営に転落。「大学倒産」で学生に
影響が出かねないと判断したからだ。具体的には経営改善策を促す「イエローカード」の
財務基準を定める方向だ。中央教育審議会の中間答申も踏まえ、今年末にはある程度の
結論を得たい考えだ。