社会心理学者の碓井真史さんは、「自粛ポリス」とも呼ばれる人々の心理をこう分析する。

「生活への不安や欲求不満で、攻撃性が高まるんですね。みんな、イライラをぶつける相手を探している。
それが家族への八つ当たりだったり、県外ナンバー車の監視だったり、お店や役所への文句なんでしょうね。
ある意味、私たちの中にある防衛本能でもあるんです。
不安が高まれば、自分を守りたくなる。
それが『よそ者』への攻撃に向かっていくんです」

今、日本中に広まりつつあるのは、人それぞれの「正義」だ。非常時に人々がパニック状態になり、よそ者や少数派を攻撃する心理は、SF映画などでもよく描かれてきた。
理由を探し出し、独自の正義感から悪に対して鉄槌を振るう。