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その実現可能性や、研究の実態を解明すべく取材を進めていくと、意外な「うんこ食」の姿が明らかになってきた。


まず話を聞いたのは、正しいうんこの知識を普及させる活動を行なっている「日本うんこ学会」の会長で、医師の石井洋介氏だ。


「はっきり申し上げますと、うんこは食べられません。食べる、食べないは自己責任ですが、医師としては推奨しません」

うんこには、人体に害を及ぼす危険性があるという。

「うんこには害があるものがいっぱい入っています。昔、コレラやペストが大流行して大勢の人が亡くなりましたが、それらはすべてうんこを介して感染しています。
ノロウイルスもそうなんです」

「うんこ食」のリスクは重々承知したものの、可能性を諦めきれない記者。
なんとか石井氏に食い下がってみると、ひと筋の光が見えてきた。

「うんこを無菌状態にすれば可能性はあるかもしれません」

無菌状態?

「うんこを揚げるなど、何かしら調理法を考えれば、うんこの中にある菌をすべて消すことができるかもしれません。

例えば、かつてフグは毒があって食べられないものでしたが、現在は毒のある部位を除去すれば食べられるようになりましたからね」