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岡村隆史さんの「年の差婚」を羨ましがる中年男性に降りかかる現実
若者より深刻な「共働き希望の未婚おじさん」問題
荒川 和久
コラムニスト・独身研究家
◆昨今は共働きが増え同年代結婚が増加、専業主婦が消え高収入の夫年上結婚の需要が無くなった

1970年から2019年までの婚姻の組み合わせ推移をみれば、それは明らかです。
全体の婚姻数が大きく減っているのに対して、実は「夫婦同い年婚」および「妻年上婚」の数は、婚姻数が多かった皆婚時代とほぼ変わりません。
大きく減少しているのは夫年上婚だけなのです。
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1970年と2019年を比較すると、日本の婚姻数(再婚含む)は約44万組減少しているのですが、それは前述した通り、「夫年上婚」の減少と完全一致します。
つまり、日本の婚姻が減った最大の要因は、女性が仕事を得たおかげで共働きになり同年代や夫年下結婚が増え、専業主婦が妥協して選ぶ年上の男性の需要がなくなり結婚できなくなったからだとも言えます。

日本の婚姻において、特に共働き家庭において夫が年上である「夫年上婚」は激減しています。
「お見合い」が盛んな時代は多かったが…これは、いわゆる「見合い結婚」の減少とリンクします。戦後からしばらくは、「見合い結婚」が7割以上を占めていました。
「見合い結婚」と「恋愛結婚」の比率が逆転したのが1965年ごろです。その後、伝統的な「見合い結婚」は全体の5%台まで落ち込みます。
この「見合い結婚」の減少と「夫年上婚」の減少とは強い正の相関にあります。
言い換えれば、戦後から1980年代まで「夫年上婚」が多かった要因は「お見合い」によるものだったと推測できます。
今後、伝統的な見合いによる結婚が増えるとはとても考えられません。
よって、今後はより一層「夫年上婚」は減少し続けるでしょう。
芸能人の特別な事例が印象的であるため、「若い女性との年の差婚をする中年男が増えている」と錯覚するようですが、そんな事実は存在しません。
むしろ年を取った男性は急いで同年代と結婚しないとどんどん結婚できなくなっていると焦る必要があるでしょう。
女性、特に収入の少ない女性ほど、年齢を餌に自分より収入や年齢や学歴が上の男性と結婚したがり、男性はその逆であるという関係が見えます
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