支社長は元カレに深く謝罪し、法的措置を取る事を表明し元カレに慰謝料をも
要求があれば支払うとしたが元カレは慰謝料はいらない、新婦を死に追いやった
あの二人に制裁してくれればいいと言った。
支社長の発言は決してその場しのぎではなかった。新婦父は横領だが背任だかで
逮捕され、使い込んだ分ブラス会社に与えた損害として支払えない額の金を請求された。
ついでに懲戒解雇された。新郎も共犯として事情聴取されたが共犯性はなかったとして
逮捕はされなかったものの、会社を依願退職という形で追われる事となった。
余談だが新郎はSMの趣味があって宅配嬢はそれ専門を呼んでいたそうだ。

新婦父は同じ地位の上司が繁忙期には現場に出て社員と共に働いても働きには出ないのに
女性社員とはしゃべってばかりで女性社員も含めて社員から嫌われていた。
側近も女性社員にはよく話すくせに自分の気に入った社員以外はウジ虫でも見るかのような
目つきで口も聞かなかった(俺に対してもだが)。

そして何で知っているのかというと出向先に元カレがいて話を聞いたのと、出席させられた
社員から聞いたという事。過去に因縁があって俺は呼ばれなかったが欠席者が相次いだから
俺にも招待状を渡してきやがったよ。俺は断ったがそうしたら煩かったから仕方なく出席には
丸したが、ちょうど俺がノロウィルスに感染したのでドタキャンしてそんな騒動に巻き込まれる事は
無かった。

元カレがなぜ新婦のタヒを知ったかとは新婦父が四十九日の日に元カレに「お前がたぶらかしたんだろう。
だから新婦はタヒんだ!」とか逆恨みを言ってきたから。元カレはしばらく泣いて立ち直れなかったが
意を決して探偵に調査を依頼して制裁に踏み切ったらしい。今でも彼女の幻影が見えるようで
心療内科に通ってるとの事。だから新しい人を見つけて、というのは出来ないらしい。

長文スマソ