半年前に父が亡くなった時の話がしたい [無断転載禁止]©2ch.net
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眠れないので語りたいと思う もし自殺とか考えてる人がいたら読んでもらいたい 半年前の話になる 大学生の私は1人暮らし先のアパートにいた 深夜12時くらいだったかな 姉から突然電話が来た 姉から電話が来るなんて滅多にないというか普段有り得ないことだった 姉は既に働いており実家から離れていた しかし私は眠かったので電話を無視した そして2分後くらいにラインがきた
落ち着いて聞いて お父さんが亡くなった 気付いたらすぐ電話して
あまりの出来事に私は混乱した 心臓の鼓動が止まらなかった とにかく姉にすぐ折り返して電話した気がする 普段ぶっきらぼうで泣いたとこを見たことない姉が電話越しで泣いているのがわかった もしもし姉ちゃん!?どーゆーこと!?なにがあったの!?
姉はずっと電話越しで泣いていた 遅くなりましたごめんなさい
私は立て続けに質問をしたのを覚えてます
姉はようやく落ち着きました そして私の質問に1つずつ答えてくれました とは言っても落ち着きを取り戻した姉に尋ねた質問は1つだけでした
父の死因についてです 自分が考えられるのは交通事故だけでした
父は持病など何も無くタバコも吸わなくて健康には気を使う人でした 私が死因について尋ねると姉は再び泣き始めたのを覚えてます
あぁやっぱり事故なのか そりゃ突然のことだし姉ちゃんも泣くよな と思いました 姉は泣きながら答えてくれました
お父さんが自殺をした 翌朝わたしは始発で実家に戻りました 早く着けと思う一方で着いてほしくないと心の葛藤があったのを覚えてます 電車の中で私は色々と検索してました
父親 自殺
自死遺族
自殺 葬式
まさかこんなことを検索する日が来るとは思いませんでした わたしは父がどのように自殺をしたのかは聞いてませんでした それ故に色々と悪い想像をしてしまいました まさかあの父が自ら命を絶つなんて… 父は厳格な人でした 何事にも厳しく特に次男である私にはとりわけ厳しかったです そんなこともあって幼少期に十分な愛情を受けることが出来ず私は父を恐れてました そしてついに地元の駅に着いてしまいました
改札へ向かう足取りがとても重かったです 何より私は周りにいる人すべてが別の世界に住んでるように思えました やはり自死遺族という言葉について調べてしまったのが要因でした 自死遺族 すなわち身内が自殺をして遺された人たち 母 姉 私は自死遺族という烙印が押されました 自死遺族の人たちのブログを読んで胸が痛くなったのを覚えてます
しかし父を自殺で亡くした人のブログは特になかった気がします 改札を出ると姉が見えました 私を見つけると手を振ってくれました
あぁ良かった
私は姉を見て何故だかそう思いました 車の中に入り少しの沈黙がありました
姉はふぅーっと息を吐くと話し始めました
突然びっくりしちゃったよね いま親戚の人たちがみんな来てくれて葬儀屋の人たちと話をしてるの とにかく戻ろっか
姉はどこか落ち着いてるようでした 車を運転してる姉との会話はこんな感じでした
父さんどうやって自殺したの?
帰り道に高い所から身を投げた
投身自殺ってことか…
うん 信じられないよね 私まだ信じられないもの
遺体は?
警察の方で預かってる 正直いうと見ないほうがいい
え、父さんの遺体みたの?
うん ぐちゃぐちゃになってた 気絶しそうになった
……
…… 私は家に着くことが怖かったです 今にでも逃げ出したい気持ちになりました 現実を受け入れることなど出来ませんでした まだ20歳になったばかりの私には余りにも厳しいことでした 家に着くと玄関前で姉が私に話しかけました
辛いと思うけど我慢してね とくにお母さんの前で泣くのは我慢してね 1番辛いのはお母さんだから 母はとても優しい人です 厳格な父からわたしを守ってくれるのは母でした しかし私は母に甘えることが許されませんでした これも父の躾でした 私は幼少期からずっと母親の愛情に飢えてました 私が勉学やスポーツを頑張れたのは全て母に褒めてもらうためでした しかしどんなに優秀な成績をおさめても両親は褒めてくれませんでした
大学に合格した時でさえ大して褒められませんでした それが父の躾だったのです しかし父がいないところで母は私を褒めてくれました 私がこれまで頑張れてこれたのは母のおかげでした そんな母の辛い姿を見るのは耐え難いことでした 玄関を開けると重い空気を感じました リビングのドアを開けると母、父方の親戚、葬儀屋の人がいました 私は親戚と葬儀屋の人に一瞥してイスに座りました そして父が亡くなったのは現実であることを知りました どうやら葬儀のことについて話し合いをしてるようでした 叔母が私の側に来て
びっくりしちゃったよね これからお母さんを支えなくちゃね と話しかけてきました その時でした 私の瞳から大量の涙が溢れてきました 不思議なものです というのも姉から父が亡くなったことを聞いた時は涙など出ませんでした 私は母に泣き顔を見られまいと台所へ逃げました 姉が側にきて抱きしめてくれたのを覚えてます 私は別に父が亡くなったことに泣いたのではないです 叔母の言葉に泣いたのでしょう 葬儀の日程が決まり葬儀屋が帰りました 私と姉は葬式のスライドショーみたいなのに使う写真を選ぶように頼まれました
几帳面な父のおかげか写真はアルバムのようなものに全て管理されてました 別室で姉と一緒に写真を選びました 大量の写真がありました 若き頃の父と母の写真 姉が生まれた時の写真 私が生まれた時の写真 どれを見ても幸せそうな写真でした 何より写真には私の知らない父の笑っている顔がありました ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています