紙のメモ いわゆるチラシの裏に書いたなんらかのコメント。それが二階の部屋三部屋全てに重なって埋もれている。150センチほどの高さに。
リビングには大量のメモ帳 テレビで何か本人にとって「いい事」「参考になる事」などが発言されるとそれをメモする。それが定年退職してからずっと続いており、それがついに階段にまで侵食してきた。
その大量のメモを見返す事は一切ない。しかし捨てられるのは嫌がる。大声を出し必至にその紙くずたちを守る。
自分の知識の集大成や外部HDDのように感じているのだろうか。
築38年のボロ屋敷 床抜けもあり得るだろう。とっくに亡くなった祖母の着物も誰も見もしないのに2階のどこかで虫食いにやられている。