グレゴルーが顔を叩き気合を入れた。「そろそろ、行くか‼」

キリコたち4人はコロコロターボカスタムを軽1ボックスに積み込み、工場を後にした。目指すはヨラン・ペールゼンが仕切るデライダ営業所だ。
グレゴルー「バイマン、マップは?」
バイマン「上々よ。情報省に手を回しておいたから、衛星写真がバッチリある。」
グレゴルー「よ〜し、首を洗って待ってろよ。ヨラン・ペールゼン‼」
バイマン「早くお目にかかりたいってね、ヘッ‼」

忘れたはずの過去に向かって俺は走り出した。
そう、ヨラン・ペールゼン。メルキア清掃兵団に史上最強の清掃部隊を作り上げた男。
奴は間違いなく俺の運命を変えた男だ。あの秘密組織と結び付いているはずなのだ。
そう信じるからこそ、俺は昔の仲間の誘いに乗った。
フィアナ、お前に会うには、これしかないらしい。あのおぞましい過去に帰るしか。
そう心の中でつぶやきながら、キリコはデライダへと向かった。
夜が明けて、朝日が差していた。その日差しは新たなる戦いの運命に自分自身を
誘っているようにキリコには見えたのだった。