映画「クヒオ大佐」
米軍大佐を騙る結婚詐欺師(堺雅人)の暮らしぶりが切なくなるほど質素。
暗いアパートに帰ると、テーブル上の花瓶にいっぱいの薔薇。
寝室には図鑑やラジオの並ぶ学習机、とパイプベッド。それだけ。
疲れて戻ったら、萎れた薔薇を無感動に捨てる。
深夜、失敗を思い出して死にたくなったら、ベッドから転がり降り一心不乱に筋トレ。
善人ではないけど手本にしたくなる。

騙される清楚な弁当屋の女(松雪泰子)が
和室に正座で「沈黙の艦隊」を読むのもいい。