再び大掃除の季節がやってきた。
タワシはクリスマスのイルミネーション輝く並木道を横目に婆ちゃんの家と陳さんの店との往復する毎日を送っていたが、クリスマスも終わり2011年も残すところ後少しだ。
きれい好きの婆ちゃんと派手なことの好きな陳さんのおかげで大忙しのタワシであったが、やはり夜眠りに落ちる前と明け方にはお嬢さんのことが頭に浮かぶ。
あのココアの香り漂う苦い思い出。
その日からタワシとお嬢さんの歩く道は交差することなく2年の月日が流れていったのだろうか。
今朝も出勤前のひと時、タワシの心は過ぎていった時にあった。