そもそも人間や社会はあらゆる事象に対して寛容である必要があるのかという問題もある。
リベラルのいう寛容は反差別・反権力・反暴力性といった極めて政治性を帯びた概念に過ぎず、
身についた寛容ではない為、必ず旧体制への闘争という非寛容を内包している。
人間はそういう概念に収まり切れる存在ではない、という所からある程度の矛盾をはらみながら
社会は運営されているのだが、リベラルは自分の理想一色に社会を染め上げようとする。
彼らの言う寛容は政治的な概念に過ぎず、今度のファシズムはリベラルの側からやってくるのだろう。