34歳貧困男性が「今が幸せ」と感じる深刻原因
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180928-00239250-toyo-soci

「今がいちばん、幸せ」

 リーマンショックのあおりをもろに食らい、
一方で、ここ5、6年の「アベノミクス景気」の恩恵は
みじんも受けていないカナメさん。
それでも選挙には必ず行く、と胸を張る。

何を基準に投票するのかと尋ねると、
「勝ちそうなところに入れる」。
勝利しそうな政党や、当選しそうな候補に投票するという。
理由を問うと、カナメさんはこう説明した。

「自分に世の中を見る目があるかどうかを確認するためです。
事前にニュースとかを見て、勝ちそうだと思うところに入れる。
結果、その政党や候補が勝てば、
自分には世の中の状況を見極める目があるってことになりますよね」

自分の1票を死票にしたくないということなのか。
現行の制度や法律に不満を抱きながら、政治による変化は期待しないのか。
見る目も何も、よほどの接戦は別にして、普通に新聞やテレビを見れば、
たいていの勝敗は予想がつくのではないか。
選挙での圧勝は、時に権力の暴走にもつながるのではないか。

 私がさまざまな疑問をぶつけると、カナメさんは
「はあ、そういう考え方もあるんですね」とあいまいな笑顔を見せた。