https://news.yahoo.co.jp/byline/furuyatsunehira/20180607-00085979/
海外で見た酷すぎるクールジャパンの実態〜マレーシア編〜

写真解説*1箱約20,000円のぶどう(左)、1パック2,000円のいちご(右上)、
概ね1本1,000円で売られている日本産ドレッシング(右下)。

さて各階ごとにThe Japan Storeの簡潔な雑感を記しておこう。
まず地下一階は日本の百貨店と同じで食品コーナーである。
しかし当然のことこれは単なる食品コーナーでは無い。
日本の農産品、日本酒、日本米、果ては日本産魚介類、日本産肉類、加工食品等などがずらりと並び、
農林水産省が主導する「攻めの農林水産業」の見本市と言って差し障りがない。

なるほど、一瞥すると都内の百貨店とさして遜色は無い。
が、昼間、人が賑わうはずの食品売り場コーナーには閑古鳥が鳴く。
客はごくまばらで、現地採用と思われる従業員が「ヤサイ、サシミ」と空疎に連呼するばかりである。

その理由はすぐに判明した。全般的に値付けが半端なく高い。
異様とも言える高級品ばかりが並んでいるのだ。
マレーシアの通貨、リンギット(RM)を1RM=約30円と換算すると、
山梨ぶどう1箱(2房)約20,000円、同じく山梨県産桃1箱(5個入)10,000円と来て、
いちご1パック2,000円、はては日本では節約野菜として一袋100円程度で買える豆苗が一袋600円と続く。
ごく市民的な日本のスーパーで一本280円程度で市販されているドレッシングが1,000円〜、缶詰一缶1,000円〜と
何もかもこの調子で、段違いな高価格帯なのである。