パックン、「忖度の国」日本のお笑いを本音で語る
5/11(金) 7:03配信 ニューズウィーク日本版
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180511-00010000-newsweek-int&;p=1

日本はすごいのか?
100%の確信を持って「すごいです」と答えよう。とりあえず即答だ。
なぜなら、「すごい」という言葉は褒め言葉でもけなし文句でも使えるから。

中略
もっときつく感じるのは、それ以外の制約。舞台ではある程度自由にできるが、テレビでは世間の目を常に気にしないといけない。
企業も商品も政治家もネタには使えない(野々村竜太郎号泣議員や「このハゲ〜」で有名な豊田真由子議員は例外だったけど)。
アメリカのコメディアンはテレビで、その番組の放送局やその親会社、スポンサーを含めた企業も、商品も、政治家も、さらに芸能人をもどんどんネタにする。
これが当たり前。権力者やセレブを突き落とすのが芸人の仕事だとされているから。体制に歯向かう芸風は健全な民主主義のためになる。
愛国者こそ権威をこき下ろす! まあ、少し大げさだけど。

中略
日本ではそんなことはない。風刺系のエンターテインメントの製作も公表も可能。言論の自由は保証されているし、「禁止事項」はどこにも書いていない。
それでも、風刺ネタはほとんど出てこない。なぜだろう? 
それは目に見えない一線を越えたときの制裁が、目に見えるからだ。企業が怒ると広告が消える。政治家が怒ると、同じ政党の政治家も取材に応えないことがある。
この仕返しは当の番組だけでなく、その放送局の全番組まで対象になり得る。