(神代七代についての中島の解釈)
此等の〔『記』『紀』に見える:引用者注〕神の御世に、次第に
原始的生物より人類までの生物が生じたのである。此神世七代の
有様を表解すれば、次の如くである。

国常立神 地球となる星霧が太陽星霧から分離した時に成りませる神(略)である。
豊雲野神 地球の形状がほぼ出来た時に成りませる神である。
宇比地邇神 須比智邇神 此神の御世に原始的生物が地上に生じたのである。
意富斗能地神 意富刀能弁神 此神の御世に下等生物が生じたのである。
淤母陀琉神 阿夜訶志古泥神 此神の御世に高等生物が生じたのである。
伊邪那岐神 伊邪那美神 此二柱御祖の神が吾等人類の始祖を産み給うたのである。
世界人類は悉く皆此神の御末である。(略)

右(上の)神名をよく研究すれば、神様の御伝へと、科学の進化論とが、
如何に一致せるかが知られるのである。されど、神様のお伝へは本で、
科学は末である。科学の定説と云うても、一定不変のものではない。
此事をよく弁へて、神様の御伝へが如何に正しきかを知らねばならぬ。