親の年収が高いほど子供の学力が高い、という調査結果が出ましたが、この理由についての議論で不思議に思ったことがあります。
それは、「親の遺伝」を理由として挙げる意見が、公の場ではほとんど見られないことです。
どこを読んでも、「親の年収が高い=塾や私立学校に通わせられるので学習時間や環境に差が出るから」をはじめとした後天的な理由しか見たことがありません。
でも私は、それよりも、年収が高いということは総じて親の時頭というか先天的な能力が総じて高いわけで、
それが子供にも少なからず遺伝するから、という先天的な面も絶対にあると考えています。
でも何故か、こういった意見は公の場ではほとんど見たことがありません。
私はどうも、公ではあえてそういった意見は避けられているように思えてなりません。
先天的なもの、遺伝、といった説を採用してしまうと差別を助長する、ということであえて避けられているのではないでしょうか。

マスコミや公の議論において、先天という事実が避けられている事柄というのは他にもあります。
「先天的に犯罪を起こしやすい人間」の存在に蓋をしている点などです。
私は、サイコパスなどの精神失陥や、遺伝などの要因が少なからず犯罪にも影響しているのは事実だと考えます。
でもこれを認めてしまうと明らかな差別を生むので、この意見は公ではタブーとされているのではないでしょうか。