社会主義国には、訳のわかんない大きな像が立っている。
あんなの鉄の無駄だと思うが、作らなければならない理由がある。
それは、計画経済のため、鉄をある程度使わなければならないから。
社会主義国の製品は、市場にさらされていないため、品質が悪い。だから、自国内でしか売れない。供給過剰になりやすい。
そのため、戦車や飛行機を作ってノルマを達成させなければならない。しかし、世界的な軍縮の中、軍需産業を増やせば、後進国のレッテルを貼られかねない。そこで、何でも良いから像を作って、鉄を消費させている。だから、大きな像が多い。
兵士のデッカイ像を作られてもなあと思うが、彼らにとってはノルマ達成のために必要なこと。ムルマンクス港の丘に建てられた第二次世界大戦の連合軍護送船団兵士記念像なんか、まさにこれ。でかけりゃいいってもんじゃない。