よど号事件のことですね。

まず北朝鮮をみて、社会主義を語ること自体が間違っています。

かつてマルクスによって、「民主主義」の発達した「資本主義」国家は、格差や矛盾を克服するために「社会主義」へと変革し、やがて「共産主義」へと発展すると理論付けました。

マルクスは「共産主義」「社会主義」の実現には確立された「民主主義」が必要であると考えました。

しかしソ連や中国などは「民主主義」をないがしろにする紛い物の「社会主義」国家でした。そのソ連によって支配され、ソ連の影響を色濃く受けた国が北朝鮮なのです。

では何故、ソ連や中国などは「独裁主義」へと突っ走ったのか。

それは前述したように「社会主義」へと変革する前に「民主主義の発達した資本主義」という段階を経ていないからです。

本来なら「社会を変えたい」と考える国民の意思が集合し、民主主義的な方法で「社会主義」へと変革しなければならなかったのですが、ソ連や中国などは一部の指導者らの暴力によって変革し、一部の指導者らの暴力によって統治がなされたのです。

これが「独裁主義」となった原因です。

「社会主義」や「共産主義」が「独裁主義」をもたらすという発想は間違いです。

たとえば戦前の日本であったり、ヒトラーがいた時代のドイツなどは「資本主義」でありながら独裁的な政治を行っていました。

そもそも「資本主義」「共産主義」とは経済のシステムであり、「民主主義」「独裁主義」などは政治のシステムであるため、本来なら別々に論じなければならないのです。