英国既製靴のアッパーの革質で比較すると、エルメス傘下でタンナーの囲い込みまでやってると噂のロブパリにアドバンテージがあるね
デュプイの極上品を独占してるだの、アノネイと協同開発してる特別な革があるだの色々言われてる
アノネイは国産のスコッチグレインにもキャンシーボックスエクストラという専用カーフを提供してた過去があるからさもありなん(尤もその蜜月は長く続かなかったが)
履き込むとモチモチする革質はロブパリならでは
そのロブに部材で決して引けを取らないのがガジアーノ
創業メンバーにしてブランドマーケティング担当の長谷川雅一氏によると、当初は黒はワインハイマー、それ以外はゾンタ、後に(復活した)イルチアやデュプイも使ったが、品質が安定しないため今は別のイタリアのタンナーを使用しているとの事
とにかく名門タンナーであろうと、少しでも質が落ちると容赦なく切る姿勢はエドワードグリーンにも見習って欲しいと言いたいが、ブランドの規模が違うからあまり勝手な事を言うの酷か
ガジアーノは小規模で小回りが利くからやれてる感がある
エドワードグリーンは個体の革質のバラツキが相変わらずある
一時に比べるとまだマシにはなったが、苦労しているようだ
これだけの名門でも革質の安定供給量に四苦八苦するのだから、他は推して知るべし