安全保障関連法の廃止を求める学生グループ「SEALDs(シールズ)」などが主催した集会が6日、
東京都千代田区の日比谷野外音楽堂で行われた。
俳優の石田純一氏が「スペシャルゲスト」として登場し、
「世界一平和で安全な国をなぜ変える必要があるのか」と訴え、安保関連法廃止を呼び掛けた。

「サプライズ」として集会の冒頭にあいさつした石田氏は「かつて自民党ももっと多様性があった」
と指摘した上で、
「戦後70年は日本人だけではなく、中国や近隣のアジアの国が犠牲になられた上に成り立っている。
この戦後というものを何十年、何百年も続けていきたい」と主張した。

石田氏は9月17日も国会前の反安保関連法案集会に参加した。
その後の話として石田氏は「いろんなところでお叱りを受けます」と告白。
「いろんな意見があることは、右でも左でも、ニュートラル(中立)でもいい。
でも、言論の自由があって初めてわれわれは成り立っている」と語気を強めた。

また、「お酒を飲んでも、街を歩いていても、『石田君、君の言っていることは間違っているよ。
中国が攻めてきたら、私たちどうやって戦うんだ』ということをよく言われる。
こういうのを反知性主義というのではないか」と指摘。
さらに「今までも周辺事態法というのがあり、亡くなられた小渕(恵三元首相)さんが
『日本の周辺は守れるんだよ』と言っていた」と語った。

続けて「法律は安定性と継続性が一番大事だというコンセンサスで戦後ずっとやってきた。
自民党も野党もなく。どこを目指すのか、心配になる」と、重ねて安保関連法への反対を強調。
「10個近くの法律をいっぺんに、そっとやった」
「非常にレトリックなやり方でまずいものを隠すのが最近の傾向だ」として、安保関連法の成立過程も批判した。

ただ、周辺事態法を改正した重要影響事態法を「重要環境事態法、なんですか。分かりにくくて」
と述べる場面もみられた。

約9分間にわたりスピーチを述べた石田氏は
「われわれの子供、皆さんのお子さん、お孫さん、これからも世界一平和で、世界一安全で、
どの国民も戦争に行かない。そういう日本でありたいと強く願っております」と締めくくった。

集会ではその後、シールズのメンバーや民主党の福山哲郎幹事長代理、共産党の志位和夫委員長、
生活の党と山本太郎となかまたちの玉城デニー幹事長らが登場し、
いずれも来年夏の参院選に向け野党間で共闘する意向を示した。

チヨダ専属キャラクターの石田ですw